育毛剤と亜鉛を摂取することについて

亜鉛は牡蠣や牛肉などに多く含まれており、人間の身体に必要なミネラルの一種で、主な働きとしては以下のとおりとなっています。

1. 酵素の生成や活動の補助
2. 細胞分裂を補助
3. 味覚障害の防止
4. 生殖機能低下の防止
5. 免疫機能の強化

この他にも多くの働きがあり、もし不足した場合には身体機能に様々な悪影響を及ぼします。

成人の場合は、男性は10mg・女性は8mgが1日に必要な摂取量と言われていますが、日本人の食事では摂取しにくい成分と言われているので積極的に摂取することを心がけましょう。

薄毛や抜け毛にも影響する

人体に亜鉛が不足すると様々な症状が引き起こされ、その中には脱毛症状や発毛・育毛不良といったものもあります。つまり、薄毛にとっては天敵となるわけです。

また、皮膚の生成や免疫機能の強化にも関わっているので、皮膚の免疫機能の低下によるアトピー性皮膚炎などを引き起こすこともあり、これが頭皮に影響を与えることも充分に考えられます。

頭皮の環境が悪くなるとフケやかゆみが発生することもあり、発毛・育毛においても悪影響を及ぼすので注意が必要です。

人間の身体を形成するうえで欠かせないタンパク質。

爪や皮膚などはほとんどこのタンパク質によって形成されており、髪の毛においてはなんと99％がタンパク質でできています。

そして、タンパク質は20種類のアミノ酸によって構成されており、亜鉛もそのうちの1つです。

そのため、ハリやコシのある健康な髪の毛を維持するには、タンパク質を構成するアミノ酸をバランス良く摂取する必要がありますので、日々の食事から栄養素には気を使わなければなりません。

育毛剤と一緒に亜鉛を摂取すると効果アップ

薄毛が気になり始めた時に頼りになるのが育毛剤です。

そして、育毛剤は亜鉛と一緒に摂取することでその効果をアップすることができます。

これは、育毛剤には髪に栄養を届けやすくする効果があるものが多く、栄養素をうまく髪に届けることができるからです。

ただ、亜鉛を成分として配合している育毛剤は決して多くはないので、手軽に摂取することができるサプリメントなどと併用するようにしましょう。

AGAの予防にも効果が期待できる

現在、AGA（男性型脱毛症）が原因の薄毛に悩んでいる方も多くいらっしゃいます。

そんな方が良く利用しているのがAGA対策用の育毛剤。

この育毛剤には、AGAの原因と言われる男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンを抑制する効果があります。ジヒドロテストステロンは、5-αリダクターゼという体内の酵素とテストステロンというが結びつくことで生成されるので、両者が結びつくことを阻害するのがこの育毛剤の仕組みです。

また、最新の研究でこの男性ホルモンを抑制する効果が亜鉛にもあることが分かっており、AGAの抑制にも効果が期待できるのではないかとも言われています。

育毛剤を使用する際には、亜鉛サプリを一緒に摂取したほうが効率の良い育毛を行なうことができます。ただし、育毛剤を選ぶ際には、きちんとその成分にもこだわらなければなりません。

亜鉛の効果は主に髪への栄養補給ですので、育毛剤にはその栄養をうまく髪へと届けなければなりません。髪への栄養は血管を通して届けられるので、血行促進効果の高い成分が配合されている育毛剤を選ぶようにしましょう。

様々な栄養素をバランス良く摂取することが大事

亜鉛は育毛において非常に高い効果を期待できます。

ただ、これだけを摂取すれば良いのかというとやはりそうではありません。

ビタミンやミネラルなどの栄養素をバランス良く摂取しなければ、髪の成長を期待するのは難しくなっています。

本来は野菜や果物といった食品から摂取することが望ましいですが、食事の栄養バランスを毎日考えるのは大変だという方は、ビタミンやミネラルもサプリメントで摂取するのがおすすめです。

また、ビタミンやミネラル以外にも大豆製品や肉類などタンパク質もしっかりと補給することも忘れないようにしましょう。

亜鉛は身体機能を正常に維持するために必要不可欠であり、健康な髪を維持するためにも非常に重要な成分です。

そのため、薄毛に悩んでいる方は積極的に摂取する必要があります。

また、育毛剤と一緒に使用すると育毛において非常に効果的です。

現在、育毛剤を購入しようと検討されている方は、亜鉛を髪までしっかりと届けられるように血行促進効果のあるものを選ぶようにしましょう。