育毛剤によるかゆみの原因と対策 2017.07.27
「育毛剤を使っていたら頭がかゆくなった!これって何かの副作用なんじゃないの!?」
このように思われる方もいますが、本当に薬剤による副作用かどうかを判断するにはその原因を知る必要があります。
かゆみが表れる原因は頭皮に薬剤が合わなかったからかもしれませんし、育毛剤の効果で血行が良くなったからかもしれません。
今回は、育毛剤によって引き起こされるかゆみについて、その原因と対策を詳しくご説明します。
育毛剤でかゆみが表れるのは珍しことではない
まず初めに育毛剤を使用していて、頭皮がかゆくなる決して珍しいことではありません。
国から認可されている医薬品や医薬部外品といった分類は関係なく、どのような製品でも頭皮にかゆみを引き起こす可能性があるのです。
ただし、その原因は頭皮に薬剤の刺激が強すぎたのかもしれませんし、薬剤の効果で血行が良くなったということも考えられます。
基本的には、頭皮がかゆくなっている原因が育毛剤にあると思った場合は一旦使用を中止して様子を見ましょう。
アルコール成分が原因の場合が多い
頭皮にかゆみが発生した場合に真っ先に考えられるのが、育毛剤そのものが合っていないということ。
安全性が高いと言われる育毛剤の成分にも、人によってはかゆみを起こしやすい成分が入っていることがあります。
たとえば、エタノールなどのアルコール成分がその代表格として挙げられます。
エタノールは製品の品質を保つことや殺菌作用を目的に育毛剤にはよく配合されていますが、実は肌の乾燥を招きやすいというデメリットもあります。
エタノールによる頭皮の乾燥でかゆくなることは多いので、まずは成分にアルコールが配合されていないかを確認してみましょう。
添加物が原因の場合も多い
最近では無添加の育毛剤も多くなってきましたが、基本的に無添加の記載がない製品にはある程度の添加物は入っています。
添加物の中には使用感を良くするための香料や着色料なども含まれており、これらの添加物がかゆみを引き起こしている場合もあります。
また、紫外線から肌を守ってくれる紫外線吸収剤も紫外線は防止してくれますが、肌への刺激は強くなっているのでこの成分が含まれている製品の使用は避けたほうが無難です。
育毛剤の効き目でかゆみが発生することもある
育毛剤には血行促進作用のある成分が配合されていることがあります。
これは血行を促進することで髪の成長に必要な栄養が行き渡りやすくなるためです。
この効果によって頭がかゆくなることもありますが、これは薬剤の効果が表れている証拠なのでむしろ喜ぶべきことです。
血流が良くなった際に起こるかゆみは、入浴後やマッサージの後にかゆくなる現象と同じなので、この時と似たような症状ならば薬剤が効いている証拠です。
センブリエキスやM-034は血行促進に効果的
センブリエキスやM-034は血行促進に高い効果があるとされており、様々な育毛剤に含まれています。
そのため、これらの成分が含まれている製品を使用すると、頭皮がかゆくなる可能性は高いです。
もちろん、血行が促進するのは育毛において非常に重要なことなので、これらの成分が含まれている製品は積極的に利用していくことを推奨します。
また、毛穴を開いて薬剤を浸透しやすくするために、発汗作用のある成分を配合している製品などもあり、こちらも使用していると頭皮がかゆくなることがあります。
頭皮に炎症が起こっている場合は使用を中止する
もし、頭皮の炎症やかぶれを伴ったかゆみが発生している場合は、育毛剤の使用を即刻中止してください。
製品に原因がある場合は使用を中止することで症状は治まります。
しかし、使用を中止しても頭皮のかゆみや炎症が治まらないという場合は、育毛剤以外が原因となっている可能性が高いです。
シャンプーの時に頭皮を強く洗いすぎていないか、頭を強く掻くクセはないかといった自身の行動を見直しましょう。
刺激の弱いものを選択する
頭皮がかゆくなるのを予防するためには低刺激の製品を選ぶと吉です。
育毛剤には非常に頭皮に優しい製品も多くあるため、見つけるのもそう難しくはないでしょう。
刺激の強い成分が配合されていないかどうかをしっかりと確認して、商品を購入することがかゆみ発生の最も効果的な予防になります。
また、頭皮に優しい育毛剤として、当ゼミでは無添加且つアルコールフリーの製品をおすすめします。
育毛剤で起こるかゆみの原因は主に2種類
育毛剤によって頭がかゆくなる原因は、その製品が肌に合っていないか若しくは効果が表れているかの2パターンです。
後者は血行が良くなることによって発生するかゆみなので、入浴後やマッサージ後などと同じようなかゆみならば安心してください。
ただし、炎症やかぶれを伴うタイプのかゆみであれば即刻製品の使用を中止してください。
その後、育毛剤がかゆみの原因であると分かった場合は、刺激の弱い無添加でアルコールフリーの製品を使用するといった対策をとりましょう。